早いものでもう12月。
今年は大切な人との別れが続いた1年でした。

7月に祖母の容態が悪くなって、その後亡くなりました。数ヶ月間コロナ渦の中で気を使いながら遠方にある実家と熊本との間を何度も往復していたせいで、いつもの何割増しかで早く1年が終わってしまった気分です。急な予定変更に快く応じてくださった患者様、また患者様への連絡や予約調整に尽力してくれたスタッフには感謝しかありません。

今年の初めには、以前当院の看護士として働いてくれていた子が亡くなりました。
11年前に院長の父である誠院長が急逝し、私と暢人先生がこの病院にやってきて間もなくの大変だった時期から一緒にがんばって病院を支えてくれたスタッフの一人です。動物のことが大好きで、元気で明るく、自分自身が抗癌剤治療で想像を絶する苦しみの中にいる時も、周りにいる人達みんなを笑わせて幸せにしてくれる子でした。

病気が病気なだけに別れは覚悟していましたが、亡くなる2ヶ月前には犬の受診時に元気に話していただけに、突然やってきたお別れの知らせはとても悲しかったです。
「今度また一緒に食事行こうね」と言って見送った2ヶ月前でしたが、「今度」の日を迎えることはできませんでした。

獣医療に関わっていると普段から「死」に接することは少なくありません。「死」という別れの際にはいつも、「別れは本当にいつ訪れるか分からないから、一緒に過ごせる時間を精一杯大事に、そして今できることはやり残すことはないようにしておきたい。」と思いますが、今年はそれを一層痛感することとなりました。

人でも動物でも残念ながら病気は治るものばかりではありませんが、治らないとしても与えられた時間を少しでも良く生きてもらえるように、通ってくれている患者さん一頭一頭、一羽一羽とじっくり向き合っていきたいと思う一年でした。

来年は、別れは少なく笑顔で過ごせる日が多くなることを願いつつ、今年感じたことは忘れないで診療にあたっていきたいと思います。

 

7年前のペロ

今のペロ

7年前引き取ったペロ。障害はあるけど、今も元気(たぶん幸せ)。

佐久間由紀子